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「ん…」 約束通りに何度も何度も顔の角度を変えながら、軽く、深くキスを交わす。 ウットリとした表情で瞳を閉じる南絵を修二は時々目を開けて至近距離で見詰める。 舌を絡ませ合い、優しく口内を愛撫していく。 そのたびに、南絵からは鼻にかかったような甘い声が幾度となく漏れた。 唇を離し、頬へとキスを落とす。 その間にも制服のボタンを外していく。 現われたブラの上から優しく胸を揉み、耳朶を甘噛みする。 いつになく性急な修二の右手は、柔らかな内腿を滑り、スカートの奥へと忍び込んだ。 チュとキツク首筋を吸い、紅い痕を幾つも散らしていく。 「ぁっ…修ちゃん…」 下着の上から溝をなぞられて、思わず南絵はギュっと修二の腕を掴んだ。 「南絵、嫌か?」 そう言われてゆっくりと首を横に振る南絵に、敏感な部分への愛撫を再開した。 耳や首筋へのキス。左手はブラの隙間から入り込んで、胸の突起を撫でる。 そして右手は下肢の一番敏感な小さな突起を下着の上から刺激していた。 次第に南絵の下肢からはクチュリと湿った水音が聞こえるようになった。 「はんっ…ぁ…」 下着を器用に脱がせ、直に溝や突起を撫で上げる。 トロリと溢れ出した蜜が修二の指を濡らし、撫で上げる動きを助けた。 「南絵、もうイイ?」 本当に今日は性急だ。 嵐の出現が少なからず修二の胸に何か影響を与えているのかもしれない。 何時ものように甘い言葉も、気の遠くなるような丹念な愛撫もない。 それでも南絵はコクリと頷いてそっと目を閉じた。 そんな南絵の姿に、熱いモノがこみ上げて僅かに泣きそうな瞳を向けた。 瞳を閉じていた南絵はそれには気づく事はなかったけれど。 ギュッと力強く抱き締めた後、テーブルに置いてある財布に手を伸ばす。 中から避妊具を取り出した。 ファスナーを緩め、僅かにズボンと下着をずらすと、熱い猛りに避妊具を着けた。 南絵の膝の裏を抱えてそのままゆっくりと中へと進入を果たした。 「はぅんっ…ぁ…っん…」 下から突き上げられ、奥深くまで入り込む修二に、高い声を漏らす。 何時もより狭く感じられる内部に誘われるように、一層激しさを増す修二の動きに南絵は限界を訴える。 「もっ…しゅうちゃ、ッ…イっちゃぅ…」 「南絵…」 「ぁっ…ゃぁ…んっ…あぁぁんっ」 激しく注挿され、更に敏感な突起を撫でられた南絵は堪らず達してしまった。 一層狭くなった内部に締め上げられ、修二もそのまま熱いものを吐き出した。 「南絵…ゴメン…」 荒い息が整うと、修二は後ろから南絵を抱き締めた。 「…?どうして?」 修二が謝る意図が分って居ないのか、不思議そうな表情を向けた。 「ちょっと、急ぎすぎたかと思って」 見れば南絵は制服の前を肌蹴た状態でパンティだけ脱いだ状態で、修二は服を着たままだ。 「あー…そういえば、こういうの珍しいね」 可笑しそうに言う南絵に、修二は苦笑いを漏らす。 「全然気にしてないよ?…でも、悪いと思ってるなら、ベッドにイコ?ちゃんと修二君を感じたいもん」 無邪気に言う南絵に、目元を歪めた。 「あぁ、そうだな…俺も、もっと南絵を感じたいよ」 南絵を抱き上げると、自室へと移動した。 クスクスと楽しそうに笑う南絵とキスを交わしながら、服を脱がし合いっこする。 お互いすっかり裸になってしまうと抱き合い、じゃれ合うようにキスを交わす。 ベッドに倒れこんで、南絵を下に抱き込むと、身体中にキスを落とす。 頭から爪の先まで余すところ無く。 先ほど触れなかった舌が胸の突起を嬲り、口内に含まれる。 コロコロと舌先で転がされてギュッと修二の肩を掴んだ。 「ぁん…ッ…」 先ほどの余韻で既にたっぷりと蜜を滴らせている秘所へと舌を這わせ、中へと指を入れる。 熱い内部を指の腹で擦り、小さな突起を優しく甘噛みしながら舌で舐め上げると、更に溢れ出した蜜が修二の手首を伝ってシーツにポタリと落ちた。 「しゅうちゃ…もぉ…」 敏感になっている身体をこれ以上煽られたらどうにかなってしまう。 南絵はトロンとした瞳を修二に向けて続きをねだった。 修二は下肢から顔を上げると、既に準備が出来ている猛りを南絵の溝に滑らせた。 「はんっ…ぁぁ…ッ」 ゆっくりと内部へと進入を果たし、全てを収めると南絵を抱き締めて息を吐き出した。 「南絵、俺の傍から離れないで?」 「うん、ずっとずっと傍に居るよ?だって、修二君のお嫁さんになるんだもん」 笑顔で言う南絵に、優しいキスを一つ落とすと、ゆっくりと動き出した。 「…ん…っ…あ、はぁ…」 「南絵、好きだ…」 「しゅうちゃ…っん、私も、好きぃ…」 キスをねだる南絵に応えながら、律動を段々と激しくする。 与えられる快楽に身をゆだねて、徐々に赤みを帯びていく南絵の身体。 愛しさが一層こみ上げてきて、穏やかな笑みを浮かべた。 「あぁんっ…も、駄目ぇ…」 「俺も…そろそろ…ッ」 激しい動きにギシギシとベッドは悲鳴をあげ、二人はほぼ同時に達した。 シャワーを浴びた後、ベッドで眠りについてしまった南絵の髪をゆっくりと撫で、その寝顔を見詰める。 「…らしくない、な」 自嘲気味にそう呟く。 だが、南絵と抱き合う事で安心感を得たのも確かだ。 そっと南絵にキスを落とした後の修二は何時もの彼の表情へと戻っていた。 「さて、やることやっておかないとな…」 布団にくるまる南絵に視線を落とした後、部屋を出て行き別の部屋にあるパソコンの前へと座った。 |