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南絵の唇が離れるのを追って再び口を付ける。 「んっ」 ゆっくりと、唇の輪郭を舌でなぞられて南絵の背筋に震えが走った。 思わず口を薄く開いて息を吐くと、その隙間から舌が差し入れられる。 歯列をなぞるように、そして優しく南絵のソレを絡め取る。 「ぁ…ん…」 キスの角度を変えるたびに出来る僅かな隙に甘い息を漏らす。 ゆっくりと修二の顔が離れる頃には南絵の瞳はすっかりトロンと潤んでしまっていた。 「修二君…お掃除は…?」 すっかり修二のキスで身体の力が抜けてしまっているが、理性はまだあるらしい。 『修二君』と呼んでいるのがその証拠だ。 「…そんなの、何時でも出来る。今は、こっちが優先」 南絵の顔中に優しいキスを幾つも降らせながら低い声で囁く。 「でもっ…ご飯も作りかけだし」 修二の背中越しに切りかけの野菜がまな板の上に乗っているのが目に入る。 「ん、俺ももう腹ペコ」 「じゃぁ…」 「……食べたいのは南絵なんだけど?」 そう言って、これ以上南絵に何も言わせないように唇を深く塞いだ。 何度も深く舌を絡めとられる内に、南絵も修二に応え首に回す腕に力を込める。 そんな南絵を見てキスをしたまま隣の寝室へと修二は移動した。 ゆっくりと南絵をベッドに下ろすとその上に覆い被さる。 チュ…チュ…と頬へキスを落とし段々と下へと唇が下がってくる。 キュっと首筋の辺りに鈍い痛みが走り、紅い所有の証が散った。 修二は自分のシャツを脱ぎ捨て、服の裾から手を差し入れて南絵のシャツも脱がせる。 修二の視界に可愛らしい水色のギンガムチェックのブラが現れる。 再び南絵に覆い被さると、首筋から鎖骨に掛けて舌を這わせていく。 「ぁっん…」 鎖骨まで舌が到達すると、南絵は小さく甘い声を上げる。 鎖骨は南絵の弱い部分の一つだ。 ソコを丹念に舐めあげ、軽く甘噛みし、紅い花を散らせる。 「は…ん…」 「南絵…イイ?」 修二の言葉にコクっと頷く。 それに小さく微笑んで、南絵の背中に手を回すとブラのホックを外し南絵から取り去ってしまう。 「ぁんっ……」 何の前触れもなく露わになった胸の先端を口に含まれ思わず声を上げてしまう。 「ぁっ…んぅ…修…ちゃぁん…」 修二の顔を剥がそうとしているのか、頭に乗せた両手は既に力なくただ頭に乗せているだけになっている。 既に硬く尖っている先端を舌で転がされ、甘噛みされるとビクンと南絵の身体は震えた。 右手を下へと降ろし、太ももをゆっくりと撫で上げていく。 スカートの裾から手を差し入れ、どんどん奥へと進めて行く。 下着の上からそっと撫で上げるとクチュリと卑猥な水音がした。 「南絵…もう濡れてる。ココ、気持ちいいんだ?」 胸の先端を口に含んだまま、視線だけを南絵へと向ける。 喋るたびに軽く歯が先端にあたり、南絵はビクっと身体を揺らす。 「ゃ…っ…修ちゃ…そんなこと…言っちゃ…」 「俺で感じてくれてる証拠だって…嬉しいけどな」 そう言って、溝をなぞる指に力を入れる。 「ぁぁん!…はっ…ん…」 「…下着が汚れるな…って、もう遅いか…」 胸から今度は完全に顔を上げると、下着とスカートを脱がせながらお腹を通って下へと舌を滑らせていく。 「ひゃっ…修、ちゃぁん…」 足の奥まった部分をまだ昼の明るい部屋で修二の眼下に曝され思わず足を閉じようとする。 「南絵。閉じちゃ駄目だろ?」 修二は閉じそうになった足の間に身体を割り入れそれ以上閉じないようにしてしまう。 「だってぇ…ゃぁん!!」 修二はおもむろに、既に蜜を滴らせている秘部へと舌を這わせた。 「ぁっ…あっ…ん、修ちゃ…」 窪みを舌が何度も往復し、小さな突起を攻め立てられる。 南絵の意識は既に朦朧としていて、ただ修二が与える刺激に甘い声をもらすだけだ。 「あっ…はぅ…んっ…」 人差し指が熱く滴っている中へと差し入れられ、一際大きく南絵の身体が震える。 指が徐々に増やされ、内部から熱い雫が滴り落ちシーツを濡らした。 「修ちゃ…ん…もっ…」 南絵の言葉に、指での愛撫を止めずに顔だけ上げる。 「南絵、どうして欲しい?言って?」 言葉と共に指で激しく内部を掻きまわした。 「あぁっ…ひゃっ…あ、修ちゃ…が、欲しい…のぉ…」 修二はその言葉で内部から指を抜くと、履いていたジーンズと下着をベッドの下に放った。 サイドボードから避妊具を取り出すと素早く装着する。 南絵に覆い被さるとゆっくりと、挿入していく。 「ああ…はぁっ…んぅ…」 南絵の中に全てを収めると、ギュっと南絵の身体を抱き締め、落ち着くのを待つ。 「はぁ…修ちゃん、も、平気だよ……」 修二は頷くと、ゆっくりと律動を始めた。 「あっあっ…は、んっ…」 「南絵…っ…」 徐々に動く速度を速めながら、南絵の額、頬、唇にキスを落とす。 「ひぁぁっ!…あっ…」 内部のある一ヶ所を修二自身が掠めていくと一際甘い声を漏らす。 「南絵、ココ、気持ちイイ?」 「ぁっ…ん、ぅんっ…イィ…よぅ…」 弱い部分を重点的に攻められ南絵の瞳からは生理的な涙が流れる。 その涙を舌で掬い舐め取る。 その行為すらも、今の南絵に刺激を与えるには十分だった。 「はっ…ぁんっ…やっ…修ちゃ…ん…」 修二の逞しい背中に腕を回し、キスをねだる。 それに応え、薄く開いた唇から舌を挿入し絡め取る。 「んっ…ぅんっ…ふぁっ…」 修二の律動の激しさに南絵は耐え切れず唇を離し、肩口に額を埋める。 「あっあっ…修ちゃ…もぉっ…イっちゃぅ…」 「んっ…南絵、俺も…ック…」 「ああっ…も、ダメっ…あっあっ…あぁぁっっ…んっぁあっ!!!」 「ハッ…南絵…ッゥ……」 南絵の指にギュっと力が入り、修二の背中に紅い痕を付ける。 それに僅かに遅れるように、修二は薄い膜越しに熱い迸りを吐き出した。 「はぁっ……修二君…こんな時間だよぅ…」 ベッドの上で、裸のまままったりと二人は過ごしていたが、時計が目に入った南絵はぼやくように言った。 時計は既に午後3時を指している。 「もぉ…お腹ペコペコだしっ」 南絵の言葉に賛同するかのように、お腹の虫が声を上げる。 「プッ…雰囲気ぶち壊し。ま、南絵らしいけどな」 「だってだって!お昼ごはんまだなんだもん。修二君が悪いんだよ?」 「何言ってんの?美味しそうな南絵が悪い」 「えぇ〜〜違うもん。修二君が悪いんだもん」 拗ねたようにプゥっと頬を膨らませる。 その姿に楽しそうな表情をして、チュっと唇に軽くキスをする。 それだけで、南絵はご機嫌になる。 単純と言ったらそうなのだろうが、修二にキスをしてもらいたくて拗ねた振りをしているだけなのかもしれない。 「んじゃ、飯の続きでもするか。南絵はテーブルの上を片しておいて」 ポンポンと頭を撫で、ジーンズを履くと上半身裸のままキッチンへと向かう。 「はぁい」 その後姿を見送り、南絵はもう少しまどろんでいようとシーツに包まった。 終 |