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「ほら、ちゃんと目を閉じてないと染みるぞ?」 修二は椅子に座っている南絵の前に膝立ちになってワシャワシャと南絵の髪を洗っている。既に修二の頭は南絵に洗ってもらって濡れている状態だ。 一緒にお風呂に入ったら、お互いの髪を洗いあうのが二人の習慣。スキンシップの一つなのだ。 「えへへ〜。修二君て、頭洗うの上手だよねぇ〜〜凄い気持ちいい」 「そか?普通だと思うけどな。…よし。泡を落とすぞ?」 出っ放しになっているシャワーを手に取って、南絵の頭へとお湯を掛ける。 後はトリートメントをして終了だ。 その間に修二は自分の身体を洗うことにした。 「修二君、背中洗って〜〜?」 南絵も自分で身体を洗っていたのだが、どうやら背中全部を自分で洗えないらしく、持っていたスポンジを手渡した。 普段はどうやって背中を洗っているのかと言えば、家にあるのはスポンジでは無くタオルなので隅々まで洗う事が出来るのだ。 「はいはい。じゃ、こっちに背中向けて?」 「はぁ〜い」 修二は向けられた南絵の白い背中に優しくスポンジを擦り付けた。 「どこか痒いとこはある?」 「ん〜ん。ダイジョブだよ〜」 背中を向けたままで答える南絵。 それを受けて修二はスポンジを床に置くと、おもむろにスルリと脇腹の辺りを撫で上げた。 「ひゃぁっ!!」 突然背中以外のところに、しかも手で触られて思わず悲鳴を上げた。 「しゅっ、修二く〜ん。ビックリしたよぅ」 いつの間にか背中にピッタリと修二の胸がくっ付いていて身体全部では振り向けなかったので、顔だけ修二へと向ける。 「何?くすぐったかった?」 顔の近くに寄ってきた耳へ唇を寄せて、軽く耳たぶを甘噛みする。 「んっ…うん。脇はくすぐったいよぅ…」 「じゃぁ、こっちは?」 更に前へと手のひらを滑らせ、胸の膨らみの下の部分へと。 下から軽く持ち上げるようにして膨らみを撫で上げた。 「ど?くすぐったい?」 「くすぐったくないけど…泡があって変な感じ…」 「そう?」 耳の輪郭を下でなぞるようにしながら、悪戯な手は段々と上へと上がり、胸の先端を掠めた。 「やぁ…んっ」 小さな刺激だったが、南絵の身体を痺れさせるのには十分で。思わず甘い声を漏らした。 「いや?こっちは、そうでもないみたいだけど?」 意地悪く囁いて、そのまま耳の中へと舌を這わした。 胸の先端は既に硬く尖っていて、泡のヌメリを借りて掌で軽く転がした。 「あぁ…っんぅ…修…ちゃ…ん」 南絵はこういう時になると、修二の事を『修ちゃん』と呼ぶ。小さい頃の名残なのか、ただ甘えているだけなのか。それは南絵も無意識なので分かっていない。 修二は両方の胸を丹念に愛撫していたが、片方の手を焦らすかのように、ゆっくりとお腹から腿へと滑らせた。 「南絵、もっと可愛い声を聞かせろよ…」 「はぁ…っぁん…」 腿まで辿り着いた手が、スルリと両足の間に入ってきて、反射的に南絵は足を閉じてしまう。 「こら、な〜え。足閉じちゃったら何も出来ないだろ?もっと、足開いて」 「ぅぅ〜〜〜わざとじゃないもん」 そう言いながら、おずおずと足を開いた。 それを見計らったかのように、修二の少しゴツゴツした指が既に熱く濡れている窪みへと滑り降りてくる。掌で柔らかく、窪みを何度も往復する。 「あんっ、ゃぁ…ん」 「…可愛い、南絵」 熱く紅潮した南絵の頬にキスを落とす。 窪みを撫でる指は一番敏感な小さな突起へと滑り、先ほどより少し強めに擦り上げる。 「あぁっん!…修ちゃぁん…」 撫でられる突起から全身へと痺れが走り、後ろへと倒れ込みそうになる。 修二が後ろからしっかりと抱きしめていて、倒れる事は無かったが。 南絵は修二の腕を掴んでいる。抵抗して、というのではなくただ単に何か掴んでいないと辛いのだろう。 「修、ちゃ…両方されたら…ぁ…んっ…もぉ…っ」 「いいよ、南絵…イケよ…」 南絵を嬲る修二の手が一層力強さと速さを増した。 「あ、あぁんっ…あっ、あっ…もぉっ…っっ修ちゃ…っっっ」 修二の腕の中でビクンと南絵が跳ね、はぁはぁ、と熱い息を吐き出しながらぐったりと修二に凭れ掛った。 修二は南絵を抱きしめたまま、シャワーのお湯を少なめに出して、南絵の泡を洗い流してやる。 「このままじゃ、綺麗な南絵の肌が荒れちゃいそうだな」 小さく笑いながら隅々までお湯を流していく。 「んっ…荒れたら、修二君の所為なんだから…」 イッたばかりの身体には緩めのシャワーも刺激になるらしく、ピクンと南絵の身体が震える。 「そしたら、南絵が嫌だって言っても責任取らせてもらうからいいよ」 椅子から南絵を下ろして自分の膝の上へと座らせて、可愛らしい唇に自分のソレを寄せる。 「嫌なんて言わないもん…ね、続きは?」 「何だ?南絵はまだ物足りないのか?」 意地悪く、口端上げるような笑みを向ける。 「だって…修二君まだだし…もっと、修二君を感じたいよぉ…」 潤んだ瞳で見つめられて拒める男が居るだろうか。初めからそのつもりだった修二は当然止めるはずも無く。 鏡の横にある小物入れに手を伸ばすと、歯ブラシと一緒に何故か置いてある避妊具を取り出した。 パッケージから取り出して、南絵と深いキスをしながら素早くソレを装着する。 「南絵、俺を跨ぐように膝立ちになって?」 「ん」 南絵は素直にそれに従って、胡座をかくように座っている修二に跨った。 丁度顔のあたりに来た南絵の首筋にキスをし、舌を這わせる。鎖骨周辺、丁度服で見えないあたりに小さな赤い花を咲かせていく。 手は背中を滑り、下肢へと伸び、ゆっくりと溝をなぞった後、熱くぬめった中へと指が一本入り込んだ。 「はぁんっ」 何時も以上に身体は敏感で。緩く抜き差しされる指に翻弄されるかのように、南絵は目の前の首に抱きついた。 徐々に指が増やされ、グチュグチュと卑猥な音が浴室に響いている。透明な雫がとめどなく溢れ、修二の指はおろか、南絵の内腿を伝って滴り落ちている。 「あっ、あっ…修ちゃ…」 ギュッと腕に力を入れ、身体を走る刺激に耐えている様子で、身体は小刻みに震えている。 南絵の反応を見て指をゆっくりと引き抜いた。 「南絵、自分で入れられるか?」 修二の言葉にコックリと頷くと、ゆっくりと腰を落として熱く猛ったものを向かいいれる。 「んっんっ…はぁ…っ…」 最後まで修二を迎え入れると、大きく息を吐き出した。 「南絵…そろそろ、イイか?」 「うん。……あんっ、あっ、あっ…」 南絵が頷くと同時に、下から突き上げるようにゆっくりと動き出した。 「はっ…っ南絵…」 段々と律動を早めながら南絵にキスを求める修二。 二人の唇がピッタリと重なり、薄く開いた南絵の口に舌がそっと差し入れられる。 口内を自由に動き回るその舌に、南絵は翻弄される。 「んっ…んぅ…ぁ…はぁ…ん…」 顔の角度を変えるたびに漏れる甘い声に、更に律動が激しくなっていく。 「あっ、あっ、あっ…修ちゃ…ん…ぁん…もぅ、イっちゃ…」 「いいよ、南絵…俺も、そろそろ…」 「あんっ…あっ、あっ…ゃあっ…っん!」 「ック…南絵…っ」 南絵の身体が大きく震えた後、直ぐに修二も熱いものを吐き出した。 |