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紗那ははしゃいで疲れてしまったのか、部屋に戻ってベッドに寝かしつけると直ぐに小さな寝息を立てて眠ってしまった。 フィーアと雷焔も二人の寝室へと戻ると、ベッドへと潜り込んだ。 フィーアは隣に居る雷焔の胸に顔を埋めてそっと呟くように言った。 「こうやって雷焔と新しい年が迎えられるなんて…夢みたい…」 嬉しそうな声をしているフィーアの頭に軽くキスを落としてその身体を抱き寄せた。 「そうだな…フィーアが目の前から消えてしまった時には思いもしなかった事だな」 そう言う雷焔の声も心なしか嬉しそうだ。 「次の年も一緒に居ようね?」 「あぁ、もちろん」 ほのかに部屋を照らすランプの光の元、フィーアへと微笑を向けた。 見上げてきたフィーアの唇に自分のソレを落とすと、フィーアもにっこりと笑みを返した。 その笑みに誘われるかのように、何度もその唇にキスを落とす。 何度も何度も繰り返すうちに、キスはどんどん深くなっていく。 歯列を割り、口内へと侵入を果たした舌がフィーアのソレを絡み取る。 時には優しく、時には強く口内を愛撫され、フィーアから甘い声が僅かに漏れた。 「…雷焔、紗那が起きたら…」 唇が離れ、雷焔の手が胸に掛った時、フィーアはそんな事を口にした。 「大丈夫だって。あんなけはしゃいでたんだ。今ごろは夢の中だろ。起きて来ないよ」 ニっと口端に笑みを乗せてそう言うと、再び抗議されないようにフィーアの口を塞いだ。 深くキスを交わしながら、フィーアの柔らかな胸を優しく愛撫する。 服のボタンに手を掛け片手で器用に外していくと、フィーアの白い肌が露わになった。 雷焔のキスですっかり力の抜けてしまったフィーアはトロンとした瞳で雷焔を見つめた。 頬にキスをし、首筋、鎖骨と段々下へと雷焔のキスが降りていく。 膨らみの境界をきつく吸い上げ、紅い痕を散らす。 白い肌にくっきりと痕が刻み込まれた。 胸の先端を口に含み、舌で転がす。 もう片方の胸は手で優しく愛撫される。 「ぁっ…ん…」 たまらず甘い声を漏らし、シーツをクシャっと握り締めた。 硬く尖った先端を軽く甘噛みし、舌で愛撫すればフィーアの身体が僅かに震えた。 胸を口で愛撫しながら片手は脇腹を撫で下へと降りていく。 シャツしか着てないフィーアの下半身を守るものは頼りない下着だけだ。 滑らかな内腿に触れ、下着の上から秘所を撫で上げた。 「んっ…」 ピクンと内腿が振るえ、僅かに肩が持ち上がった。 下着の上から溝をなぞり、敏感な突起を愛撫すると直ぐにそこは熱を帯びしっとりと濡れ始めた。 下着に手を掛け全てフィーアから衣服を取り去ると、雷焔もまた衣服を脱いだ。 フィーアとキスを交わしながら熱く湿った秘所を直に撫で上げる。 中から溢れ始めた熱い蜜が雷焔の指を濡らし、指の動きをスムーズにする。 クチュリと湿った音が響き、雷焔の指が中へと進入してきた。 「んっ…ふっ…」 唇を塞がれながら、内部を擦り上げられ苦しそうな声がフィーアから漏れる。 内部の感じる部分を的確に撫で上げられ、敏感な突起も親指の腹で擦られる。 フィーアは耐え切れなくなって、雷焔の唇から逃れるように顔を横に背けた。 「あぁんっ…あっ、あぁ…っ…」 横を向きながら雷焔から与えられる刺激に甘い声を漏らす。 僅かに筋の浮いた白い首筋に噛み付くかのように雷焔は唇を寄せた。 中から止めどなく蜜が溢れ、雷焔の指だけでなくシーツも濡らしていく。 卑猥な水音はフィーアの耳にも届いているが、それすらも気にならない位に雷焔の愛撫に支配されていた。 「ぁんっ…雷焔…も、お願い…」 与えられる刺激に耐えられなくなったフィーアは、瞳に涙を溜めて雷焔に懇願する。 「フィーア、可愛い」 笑みを浮かべてそう言うと、フィーアの中から指を引き抜いた。 「はぁんっ…」 指の変わりに熱く質量のあるものがゆっくりと内へと入ってきて、フィーアは思わず雷焔にしがみ付く。 「…私、雷焔の傍にいるんだね。こうしてる時が、一番実感する」 フィーアの中が馴染むまで動かずにいる雷焔の肩口に顔を埋める。 「ばぁか。何時だって、傍に居るだろ?」 「うん。でも、時々夢じゃないかって思う事あるの。目が覚めたら、雷焔が傍に居ないんじゃないかって」 「じゃぁ、ずっとこうして繋がってるか?…ぃてっ」 冗談交じりにそう言う雷焔の肩口にフィーアは噛み付いた。 「ばーか」 拗ねたように口を尖らせプイっと横を向いてしまったフィーアに、雷焔は喉を鳴らすように笑みを漏らす。 「もしこれが夢だとしても…目を覚ましたらきっと隣に俺が寝てるはずだぜ?安心しとけよ」 自信たっぷりに言う雷焔の様子にクスクスと笑みを零した。 「ずっと傍に居てね?」 「あぁ。任せとけ」 ニっと笑みを浮かべてフィーアの唇にキスを落とすと、ゆっくりと律動を開始し始めた。 「ぁっ…あんっ…」 熱い猛りに内部を擦り上げられ、フィーアの身体が小さく震える。 ギュっと瞳を閉じると、目尻から涙が零れ落ちた。 ソレを唇で吸い取るようにキスをし、徐々に徐々に律動を早めていく。 「フィーア…愛してる…」 「んっ…らいえ…わたしも…」 お互いに引き寄せられるかのように唇を合わせ、深く口付けを交わす。 甘くて長い口付けの間にもフィーアの内部を熱い猛りが刺激し、限界へとフィーアを追い立てる。 「はぁ…っん…雷焔…」 絡みつくような内部に、雷焔もそろそろ限界が見え始めて来た。 突き上げる角度を変え、一層激しくフィーアを突き立てる。 フィーアは思わず雷焔の背中に爪を立て、きりなく甘い声をた。 荒い息をつきながら、お互いの身体を強く抱き締め合う。 「ぁっぁっ…んっ…あぁぁぁっ!!」 一際強く突き上げられ、フィーアの頭の中は真っ白になった。 雷焔も、フィーアのキツイ締め付けに耐えられず、後を追うかのように熱いものを吐き出した。 「雷焔…私、幸せ…」 にっこりと笑ってフィーアはそう言うと、疲れてしまったのかそのまま瞼を閉じてしまった。 直ぐに小さな寝息が聞こえてくる。 フィーアの中から抜け出した雷焔は、濡れたタオルでフィーアの身体を軽く清めると、ランプの明かりを消した。 「あぁ…俺もだよ。フィーア」 眠ったフィーアの頬に口付けを落とすと、その身体を抱き寄せた。 蒼く光る銀色の髪に唇を寄せると、そのまま闇に誘われるようにそっと瞳を閉じた。 終 |